ブラック企業で給料未払いにあったので、労働基準監督署へ行って戦った話【バックレてしまった人用の未払い賃金請求書のフォーマット付き】

私はブラック企業のコールセンターで働いていた時に
給料不払いをされたことがあります。

そんなときは未払い賃金請求書を作成し
本社宛に内容証明付きで郵送しましょう。
(私のケースでは内容証明代や
郵送代も請求できました。)

それはコールセンターのアルバイトで起こった

株式会社オンプレミス(仮名)にて
テレアポのアルバイトをしていました。
当時、このコールセンターでのアルバイトが
嫌で嫌で仕方なかったです。

こんな感じのブラック企業でした

心斎橋にオフィスを構えるベンチャー企業
業績は好調なようで
全国へ支店を広げている最中でした。

インターネット回線の切り替えや
電力自由化の商材を扱っている代理店で
個人宅に電話をかけまくって
迷惑もかけまくるという

 

典型的な存在しなくても誰も困らない会社でした。

 

そんなオフィスの華やかさとは裏腹に
朝の8時から夜11時まで毎日出勤して
死んだ目をしている社員や
常に泣きそうな顔をしている社員さんがいました。

 

自分さえよければいいという人間の集まりで
優しく教えてくれた社員さんの
ふとした瞬間のヤバい面などを見てしまったのと
人を使い捨てにする雰囲気や
ガチガチに計算されたノルマなど
あらゆる条件が悪く
だんだん胃が痛くなるようになってしまいました。

 

バックレたら給料を払わないという誓約書を書かされる。

この会社、あまりにバックレて
飛ぶ人間が多いみたいで
入社初日にこんな誓約書を書かされました。

 

無断欠勤にて退職した場合、給料は支給しないものとする

 

南川ローグ

「完全この会社アウトじゃん」と
ドン引きした記憶があります。

 

※法律違反の内容を誓約させる契約書は
本人の同意があっても無効です。

バックレる

ある出勤の朝
起きたら体が動かなかったので
そのままバックレを決行しました。

 

バックれというのは何故…
こんなに気分が良いものなのでしょうか?

 

社会人としての常識、責任感をすべて放棄し
徹底的なダメ人間さ加減を
味わいまくるこの瞬間(とき)
この瞬間(とき)のために
辛い仕事をやってきたんだと
心から実感できる、この悦び(よろこび)

 

南川ローグ

もうあの会社に
関わらなくていいんだという解放感
これはまさに「釈放」という名の解放なのです!

具体的に行った手順

契約書通り、給料は振り込まれていない

そんな解放から一気に突き放されます。
契約書通り、給料を振り込まれていませんでした。

 

しかし、法律違反の内容の契約書は無効です。
また、給料の未払いは立派な法律違反です。
なので、私は徹底的に戦うことにしました。

まずは労働基準監督署に行った

早速その足で労働基準監督署へ行きました。

 

窓口にて要件を話すと
「あ~…」と察したように職員が奥へ行って
詳しそうなおじさんが出てきて
相談に乗ってくれました。

 

親身になって相談してくれるかと思いきや…

 

喝ぁぁっ!社会人としてバックレとは何事かっ!

おっさん

 

給料未払いという思いっきり
違法な事をやっている会社を尻目に
バックレた事に対して
説教されてしまいました(汗

 

労働基準監督署というのは
意外にフラットな立場なんだなと思いました。
(もちろん人によるとは思いますが…)

まずは自分で請求書を作成して、交渉することに

おじさんから社会の常識を
一通り教えてもらった後に
早速給料請求のための行動へ入っていきます。

 

南川ローグ

結論としては…
労働基準監督署として動く前に
給料未払いにあった労働者側から文章を作成し
それでも会社が給料を支払わない場合
初めて労働基準監督署から
指導が入るとのことでした。

 

そのためにまず「未払い賃金請求書」を作成します。

 

ちなみに請求書のフォーマットは
労働基準監督署で貰えるので安心してください。

作成した書類はこんな感じ

実際に作成した書類はこんな感じです。

株式会社オンプレミス 代表取締役 アホ社長殿
本状は○○労働基準監督署(私の最寄り)の指導を元に作成しております。
私は、令和○○年○○日より貴社の従業員として勤務しておりました。
しかしながら〇月分の給与を
(令和○○年〇月〇日~令和○○年〇月〇日勤務分)
まだお振込みいただいておりません。
社会人として無断欠勤という大変恥ずかしい行為をしてしまった事はお詫びいたします。
つきましては令和○○年○○日までに下記の金額を指定口座までにお振込みいただけない場合は
貴社を管轄する労働基準監督署への再申告を行った上で
民事訴訟等の法的手段を実行いたしますのでご了承ください。
請求金額 ○○万円(内訳などを詳細に)
令和〇年〇月〇日
南川ローグ

 

何故か初出勤の研修の給料も支払われなかったので
自分で残業代もすべて計算して勝手に上乗せして
請求書のほうを作成しました。

 

もちろん嘘は書いていませんが
本来のお給料よりも
結構大きな金額になってしまいました。

 

これ、本当に払われるのか?と
少し不安な気持ちが芽生えてきましたが
本社宛へ郵送しました。

指定の期日ギリギリにお給料が振り込まれる

請求書にて指定した期限の最終日に
指定された通りの金額が振り込まれていました。
(振込手数料や、切手代までも)

でもこれは戦うと決意したからこそ
勝ち取ったものであって
ほとんどの人は泣き寝入りしてしまっているのが
現状ではないかと思います。

でも無断欠勤はやっぱり良くない

ここまで、過去の経験を面白おかしく書きましたが
今になって思えば…やはり
こういうバックレは良くないなと思っています。

 

当時はなかったですが
今ですと「退職代行」なるものが存在し
自分の代わりに会社と
退職のやり取りをしてくれる業者さんが
数多く存在します。

 

残業代の請求も一緒に行ってくれる場合もあるので
難しい残業代の計算や
面倒な交渉もすべて投げてしまえばOKです。

 



まとめ

今回のお話では実際に
労働基準監督署が動いたわけではないですが
それでも労働基準監督署という
言葉の効力が強いんだなと実感できた経験でした。
この手順通り手続きを踏んでいただければ
必ず未払い分の給料を取り戻すことができますので
少しでもご参考になれば幸いです。